入江では、 スタンダードプリコーション の考えに基づいた感染予防対策を行っています
スタンダードプリコーション(標準予防策)とは…
全ての患者様・医療従事者に対して標準的に用いる最も重要で基本的な感染対策のことです。感染症やその疑いの有無に関わらず全ての人の「血液」「汗を除く全ての体液、分泌液、排泄物」「傷のある皮膚」「粘膜」を感染の可能性があるものとして対応します。医療従事者を介して起こる交差感染から患者様を守り、また患者様が保有している病原体から医療従事者を守るという目的があります。
まずは当院での受付~診療終了までの
流れをご説明します。
患者様待合室・受付
ご来院いただきましたら最初に検温と手指消毒をお願いしています。2階3階共に導入している手指消毒器は、消毒と同時に検温もできるものです。消毒と同時に体温の確認をお願い致します。
【受診の際のルール】
検温で37.5度以上ある方や
体調不良の方にはお断りさせて頂く場合がございます。
受付カウンターには対面シートをつけていますので、安心して受付スタッフとお話しいただけます。
また、前回ご来院から2ヵ月以上経っている患者様には「体調に関する問診表」のご記入をお願いしていますのでご協力の程よろしくお願い致します。
2階は席同士の間にパーテーション、3階は待合室を2部屋用意し席同士の距離を空け、2階3階共に扇風機・サーキュレーターを設置し適宜窓やドアも開けて空気の入れ替えをしています。もちろん空気清浄機の設置もしています。
また、以前は雑誌・ウォーターサーバーを2階3階共に設置していましたが感染対策のため現在は撤去させていただいております。ご不便をおかけしますがよろしくお願いします。
診療室
ご予約のお時間になりましたらスタッフが診療室へご案内いたします。
診療室のスタッフは常にビニールの防護服・フェイスシールド(またはアイガード・ゴーグル)・キャップを着用しています。また、治療の際に使用しているグローブは患者様ごとに交換を徹底しています。
待合室から診療室へお入りいただく際には再度手指消毒をお願いしていますのでご協力の程よろしくお願いします。
お席には消毒・滅菌済みの器材をその時の治療内容に合わせて準備しています。それぞれの器材に適合した機械や薬液で「高水準の消毒・滅菌」をしているのが当院の自慢ポイントです!別ページにて詳しくご紹介させていただきます。
また、紙コップ・紙エプロンは患者様ごとに使い捨てにし、常に新しいものを用意し、タオルも患者様ごとに清潔なものを用意しています。
サクションとは簡単に言うと「掃除機」のような役割です。
治療中にお口の中のお水や唾液などを吸うサクションはご存知だと思いますが、口腔外サクションはその名の通り「お口の外で使うサクション」になります。
簡潔に説明するとお口の外に飛ぶ「水しぶき」の拡散を防ぐためのものです。詳しく別ページでご紹介させていただきますね。
治療が終わり、席が空きましたら使用した器材は消毒室にて消毒・滅菌に回します。
使用後の席は「バイオトロール」という薬液を使用して隅々まで消毒しています。
この薬液は即効性があり、強力な除菌力を持つだけでなく、乾燥後も抗菌効果が持続しますので、清潔なお席で安心して治療を受けていただけます。
こちらの消毒液についても次ページで
詳しく紹介させていただきます。
薬液で使用後の席を消毒しているとのことですが、消毒するのにも色々な薬液があるし、どの程度消毒されているのか不安です・・・。
このご時世、ドラッグストアや薬局でもたくさんの種類の消毒液が売られていますよね。
当院で使用後の席の消毒などに使用している薬液は、世界各国で特許を取得している除菌・抗菌技術「バイオトロール」を用いたものです。
優れた除菌効果に加え、バリアコーティングで乾いてからも除菌(抗菌)効果が持続するのが特徴です。
特徴①強 力:様々な菌に対し作用が確認されています。
特徴②持続性:乾燥した後も抗菌効果、持続性に優れます。
特徴③優しい:生分解(※)されるため環境に害を及ぼしません。
特徴④無 臭:アルコール・非塩素系なので臭いません。
※生分解…微生物などの働きによって物質が無機質まで分解されること
色々な人がマスク無しで口を開けて治療している診療室が不安です…。
なにか対策等していれば教えてください。
そのような不安は病院の中でも歯科医院だと特に感じますよね。
患者様のこのような不安を取り除くために診療室では様々な対策をしていますのでご紹介します。
診療室
空気清浄機
当院では患者様やスタッフの安全を考え、医療用空気清浄機を診療室全室及び待合室に設置しました。
この空気清浄機、とても優れものです!
まず取り込んだ空気が2種類のフィルターを通ります。これは空気中の花粉やホコリ、ウイルスやタバコの煙など、なんと0.01㎛の微粒子まで逃さないフィルターです。その後オゾンを発生させウイルス等の滅菌を行い、空気清浄機内をクリーンな状態にしていきます。万が一フィルターでキャッチできないウイルス等があっても滅菌されているため、診療室の中を循環する空気は無害なものとなっているので安心です。
さらに、光触媒(太陽光や蛍光灯などの光によって化学反応を起こす物質)というものも発生させるのですがこれもすごいです! この光触媒には5大効果があります。
光 触 媒 の 5 大 効 果
①消臭・防臭…においの原因である物質を分解することでにおいを根本からなくします。
②防汚…汚れが発生するのは、塗装面などにある油分にホコリや砂などが付着することが原因です。紫外線と反応を起こすことで油分を分解し、汚れの原因を根本からなくします。
③抗菌・除菌…紫外線との反応によって強力な分解力を発揮し、細菌や真菌を分解します。細菌を殺すだけではなくその死骸まで分解できるため、院内感染の防止に高い効果が期待できます。
④シックハウス対策…シックハウスとは「ホルムアルデヒド」などの有害物質が発生し、住人の健康に害を与える家のことを言います。こうした有害物質も分解します。
⑤大気汚染浄化…大気中にはホコリや油分、大気汚染物質が混じっています。大気汚染物質を吸着・酸化し、汚れの原因となる油分を分解します。
すごいですよね。
さらにさらに!
この空気清浄機、空気をキレイにするだけではなくマイナスイオンも発生させるので、安らぎやくつろぎを与えてくれます。
また、サーキュレーションの効果もあるので、室内の空気循環もしてくれます。
口腔外サクション
口腔外サクションは名前の通りお口の外で使う「掃除機」のようなものです。
歯科治療の中には水を使って行う処置が多く、水しぶきが発生することがあります。この水しぶきの中には、「唾液」や「血液」、また「切削片」などが含まれている場合があります。
これが最近よく聞くようになった「エアロゾル」です。
このエアロゾルの処理をきちんとしていかないと、診療室に拡散し、他の患者様やスタッフなどが感染のリスクにさらされます。
そこで、お口の中のサクションと口腔外サクションを併用して行うことにより、100%近くの拡散を防ぐことが可能になっています。
仮に取り残しが起きた場合にも前ページの空気清浄機および定期的な換気によって、クリーンな診療室に保つことができます。
※入江歯科YouTube紹介:現在準備中です。
中には器材を拭くだけで使い回ししている歯科医院もあると聞きました。
入江歯科医院では使用済みの器材をどのように処理していますか?
使用済みの器材の処理は、感染対策において一番不安に感じるところですね。
なぜなら、患者様にはこれから自分に使われる目の前の器材が、どのように消毒・滅菌をしてここに準備されているのか
目に見えませんから…。
ですがご安心ください!
入江歯科医院では器材を高レベルで消毒・滅菌するために「消毒室」を設けています。消毒室には様々な機械・薬液があり、その器材に合った最高レベルの消毒・滅菌を行っています。
また消毒室を「不潔域」と「清潔域」の領域に分け、不潔な器材と清潔な器材が交わることのないよう徹底しています。
消毒室でどのような機械を使って
消毒・滅菌を行っているのか
ご紹介させていただきます。
消毒室
ウォッシャーディスインフェクター
この機器は洗浄・消毒・乾燥までの作業を全て自動で行う器具除染洗浄器です。これによって器具を手洗いする時間が減り、その分患者様の診療やケアの向上に注力することが可能となります。
機器によって細かい部分まで洗浄・消毒ができるため、作業者の経験や知識に関係なく洗浄および消毒を最高レベルに均一化することができます。また、ウォッシャーディスインフェクターに適合していない器材もありますが、種類ごとに適切な方法によって高レベルの洗浄・消毒をしています。
クラスB オートクレーブ
この機器は洗浄および消毒後の滅菌を行うものです。高圧蒸気滅菌法で、蒸気を滅菌剤とし、短時間で全ての微生物を死滅させられます。
当院で使用しているオートクレーブはJIS規格と、厳格とされるヨーロッパ規格最高基準のクラスBに適合した機器となります。
また、オートクレーブで滅菌する際には器材をそれぞれパッキングするため、滅菌作業後も清潔な状態を維持でき、使用する際に開封しています。
ガス滅菌器
この滅菌器はガスを用いて滅菌を行います。そのため、熱に弱くオートクレーブで滅菌できない器材も滅菌をすることができます。また、オートクレーブ・ガス滅菌器に適さない器材も、「グルタラール」という高水準消毒が可能な薬液を用いて消毒しています。
消毒室では日々このような機械を使い、
消毒・滅菌を行っています。
今後、消毒室での消毒・滅菌の流れなどの動画を順次公開予定ですので、ぜひ入江歯科医院のチャンネルをチェックしてくださいね!
スタッフの体調管理等について
入江歯科のスタッフ全員は午前・午後の診療に入る前の毎日計2回体温測定、手指消毒を徹底しています。もしスタッフが発熱を伴う症状を訴えた場合には、自宅待機及び医療機関受診の徹底をしてまいります。