インプラントトラブル特集を見て
2月の末だったと思いますが、
NHKでインプラントのトラブルだけを特集した番組が放映されました。
ご覧になった方もおられると思いますがどの様に感じましたか?
内容はというと知覚が麻痺してしまい感覚がないと
泣きながら訴える女性の様子(もちろん顔や声は変えてあります。)や
痛いですと訴える男性の姿とレントゲンの画像などが放映されていました。
あくまで一般の視聴者の感情に訴える内容だったと感じました。
アナウンサーの言葉も同じような方向性の内容に感じたのは私だけでしょうか。
なにしろトラブルだけを集めて編集した訳ですから。
確かに我々専門医の間でも6~7年程前から他院で入れてもらったインプラントで
トラブルが起き、その解決の仕事がとても増えています。
若い経験不足の歯科医が安易にインプラントを埋入しマニュアルに書いてない状態に
陥ってギブアップして私たちになんとかしてくださいというのなら良いのですが、
放置の様な状況が続き患者さん本人が自分で探して
私たちの元へたどりつくというのも多いのです。
確かにインプラントという事が看板に書いてあればどこでもいい
という傾向にあった患者さん達への警告という風に解釈すれば良いのでしょうが
あの編集には悪意を感じたのは私だけでしょうか。
続く