インプラントのマスコミ報道について
昨日、インプラントに対する報道について歯科医師会よりコメントがでました。
大ざっぱにいうと、まずマスコミに対してはもっと根拠のある治療前後の情報を
国民には与えてもらいたい。
そしてインプラントは人間が歯を失った場合の機能回復には欠かせない医療技術の
一つであると触れている。
また我々歯科医の側としては大学卒業前の教育の強化、学会における
インプラント治療指針の早期の作成並びにいわゆるトラブルに対する歯科医師会の
相談体制の確立、などが挙げられていました。
私個人の見解を述べさせてもらうと、法律でしばりをかけるのは限界があると思いますが、
大学を卒業してインプラント治療を目指すなら、出来るなら経験豊富な専門医のもとで
修業をして、いつでも相談が出来る様な師匠を持って頂きたいなと考えます。
ほとんどのインプラントトラブルは改善、解決できると考えています。
そして現に私が所属している埼玉インプラント研究会が主催している
「インプラント100時間勉強コース」でも毎年2~30人の歯科医が高い授業料を
払って日曜日をつぶして勉強にきています。
この様にまじめな将来がある歯科医もたくさんおります。
どうぞ皆様も「安い」とか近所だからという基準でインプラントを行うのはもうやめましょう。
私の医院でも他の医院で行ったインプラントの解決依頼の仕事が5年程前から急増しています。
それらのほとんどは「インプラント」そのものが原因ではなく施術した歯科医の
技量や経験からきているものです。
マスコミ報道の一部を鵜呑みにすると
「インプラント=悪者」
と言う風にみえてしまうのは私だけでしょうか。