怖かった大地震

今回の震災について私自身の思いをお伝えします。まず地震、強かったですね。

我が入江ビルは阪神大地震のショックが残っていた頃に設計されたものでとても耐震構造のすぐれた造りになっていましたので、入江ビルが潰れたらさいたま市にはビルは残らないくらいの思いがありました。そんな気持ちが心にはいつもありましたが、あの大きな地震は正直言って怖かったです。

「地震国日本」においても私の人生５７年で最も大きな地震です。あの瞬間私は２階の非常階段の踊り場に設けた喫煙所で一服しておりました。道路の電柱が折れそうなくらい揺れていたのが印象的でした。

そんな中、４月より婦長に就任する予定の石原がインカムで「皆さんあわてずに患者さんの避難路を確保してください。」というアナウンスが入りました。色々な行動をとるスタッフの中、この一声でスタッフも落ち着いた様でした。私は非常階段のドアは開けて椅子で閉まらない様にして室内に入ると、表の入口のドアは妻と若いスタッフが自動ドアを開けておさえている姿が目に入りました。
結果として入江ビルは地震による被害は全くありませんでした。テナントさんもマンションの住民も一安心の様でした。