噛むことの大切さ
噛むことは食べ物を噛み砕くだけではなく、
全身の健康に影響します。
現代人は、食事の際に噛む回数が
少なくなってきているといわれています。
ちょっと昔
昭和時代初期には『平均1420回』
咀嚼していたと言われています。
それでは、現在、
日本人が一食当たりに要する咀嚼回数は
どれくらいでしょうか?
答えは...
『平均620回』
と言われています。
びっくりですね。
半分以下に減っているのです。
これは時代の変化とともに、
食事の形態が変わったことや、
時短で食事が済まされることが
多くなってきていることも、
関係していると思われます。
「噛む」という行為は、
小さい頃からの食習慣と
それにともなう口腔機能の発達が
影響しています。
それでは、
よく噛むことの利点は、
何でしょうか?
①唾液の分泌を促進する
食べ物を飲み込みやすくする
食べ物本来の味がわかる
消化酵素が多くでて、
消化吸収を助けるため、
胃の負担を軽減してくれる
②脳を活性化する
記憶力・集中力・判断力が高まる
認知症を予防する
③生活習慣病を予防する
食後の血糖値の上昇を抑制できる
食後の満腹感や満足度が
得られやすいため、肥満を予防する
④フレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)を予防する
低栄養・誤嚥性肺炎・転倒や骨折を予防する
⑤言葉の発音が良くなる
子どもの頃から、よく噛んでいると歯並びが良くなる
などがあります。
ひとくち30回噛むと、よくいわれていますが、
食事の形態によっても変わってきますので、
ひとつの基準にすると良いと思います。
私自身も、噛む回数が少ない方なので、
食材を大きめにしたり、
一口量を少なくしたり工夫して、
咀嚼回数に気をつけて、
食事を楽しんでいきたいです。
みなさんも日頃から意識して
咀嚼してみてくださいね。
与野駅前 入江歯科医院
歯科衛生士 五十嵐