ライフステージに応じたお口の健康管理(3歳~5歳までのお口の健康管理)
今回は3歳~5歳までのお口の健康管理について
お話したいと思います。
この時期の特徴としては、段々と社会性が発達するようになり、
少しずつ協調性が出始め、自己抑制が出来るようになってきます。
3歳までに獲得した生活習慣の定着と成熟を図る時期でもあります。
4~5歳ごろは第一大臼歯(6歳臼歯といわれる奥歯)の
生え始めで乳歯と永久歯が混合した歯並びの時期に入ります。
友達とのグループ遊びが頻繁になるに伴い、保護者の管理下を
離れる時間が増え、虫歯を誘発する食品を摂取する機会が
多くなります。
周囲との会話を好み、物事の相互関係を理解するように
なりますので、歯を守るための歯磨きの大切さをやさしく説明し、
お子さん自身が積極的に協力できるような環境づくりを
していきましょう。
そのうち大人の歯が生えてくるから、と乳歯の虫歯を
放っておくのは禁物です。
乳歯に虫歯が多いとよく噛むことができず、顎が十分に
成長しません。
それによって永久歯の歯並びが悪くなり、
歯磨きがしにくい状態=永久歯も虫歯になってしまうのです。
小学校入学前になると、お子さん一人でも上手に歯磨きが
出来ているように見えますが、実際は虫歯になりやすい部分に
磨き残しが多くあります。
↓奥歯の裏(舌)側、噛み合う面の溝の磨き残し
まだまだ仕上げ磨きが必要な時期ですので、
必ず行ってあげるようにして下さい。
仕上げ磨きの際に歯磨き剤をたくさんつけると
お口の中が泡だらけになってしまいますので、
歯ブラシで磨いてあげましょう。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
歯科衛生士 吉田真美