染色剤を使いましょう
みなさんは、何のために歯を磨きますか?
口臭予防、歯周病・虫歯予防のため、人により目的は異なります。でも、一番の目的はいつもお口の中をキレイにすることですよね。
毎日行なっているハブラシですが、完璧に磨くことは、私達歯科衛生士であっても難しいものです。その磨けていない部分、磨き残しを知ることによって、お口の中はきれいにしていきましょう。
今回の衛生士ブログではその磨き残しのチェック方法についてお話しをしていこうと思います。
まず磨き残しをどうやってチェックするの??
そこで登場するのが、歯垢(プラーク)染色剤。
歯科医院でブラッシング指導の際に赤い液を使ってやったことはありませんか?
これは、文字通り歯を垢く(歯を赤く)、歯垢を赤く染めるものです。
歯の磨き残しとは、歯垢の取り残しということですから、一目で磨けたかどうか確認ができます。
当院で扱っている歯垢(プラーク)染色剤と使用方法
・ハミガキ上手(いちご味)
口に含み、ゆすぐタイプ
これが歯磨き上手。3mlの線まで専用のカップに入れて・・・
口に含んで「くちゅくちゅ」と。そして「ペッ」とはきだしてください。
完成!!
・ロンデル(医院専用 非売品)
綿に赤染めの液が染みこんで、歯の面につけるタイプ
ロンデルです。
押し付けて染めていきます。
全部染まった後、軽く水でゆすぎます。
・2TONE
新しい歯垢は赤く、古く長くついた歯垢は青く染まる2色タイプ
ツートーンです。
綿棒、綿球にしみこませ歯に軽くつけます。
まずは、一度来院頂くとよい
最近では、薬局など市販されているものもあります。そちらのもので十分でありますが、効果的な使用方法を覚えるためにも、まずは歯科医院にご来院頂けるとよろしいかと思います。
普段の鏡では見えにくいところも、歯科衛生士がチェックし、手鏡、カメラ等で実際に確認頂けますし、磨き方などを個人個人に合った方法や必要に応じて歯間ブラシ・デンタルフロスなどの使用方法もお話しする事ができます。
まとめ
自分自身で行うハミガキなどのホームケアは、毎日おこなうものですから、お口の健康を保つのに、とても大切です。染めだしを行なうことにより楽しく、欠点も見つかりますので、定期的(1ヶ月に1度くらい)に行なっていきましょう。
また、ハブラシだけでは必ず不十分なところが出てきます。3ヶ月から半年に1回は、歯科医院での歯科医師・歯科衛生士による歯石のお掃除や歯のクリーニングなどプロフェッショナルケアも行なうようにしてください。
ご来院時に、「すごくキレイで、今日は何もする事がありませんよ~」と言われるのを楽しみに頑張ってくださいね。
P.S.ご自宅でおこなう際は、唇にリップクリームをしてから行なうと良いですよ。また、服など汚す可能性がありますので、十分気をつけてくださいね。
今回の衛生士プログは、「染めだしについて」でした。
歯科衛生士 田中絵里子