フッ素コーティングで虫歯は防げる?
歯にフッ素をコーティングすることで、虫歯予防になると聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし、よくわからなくて不安だからフッ素を使ったことがない方、歯科医におすすめされるがままフッ素コーティングをしたがその目的をよく理解していない方もいらっしゃるでしょう。そこで、フッ素コーティングにはどんな意味や効果があるのかを具体的にご説明します。
普段の生活で甘いものを食べることもあるでしょう。そうすると、虫歯菌から作られる酸により歯が溶けてしまう恐れがありますが、フッ素コーティングをしていれば、歯の抵抗力が強まり丈夫になるので、虫歯になるリスクを減らすことが可能です。
具体的に説明しますと、フッ素には虫歯菌の酸の生成を抑制する働きと、歯のエナメル質を再生する機能があります。もし虫歯になりかけてしまった歯があっても、初期の虫歯の歯であればフッ素により元に戻せるかもしれません。ただし、歯科医院でフッ素コーティングをしたからといって、虫歯が全くできなくなるわけではありません。しっかりと歯磨きをして、食生活にも気をつけることはこれまで通りに続けていく必要があります。
ご家庭での歯磨きに、フッ化物の入った歯磨き粉や洗口液を使うのも効果的です。歯科医院では、歯科検診や虫歯治療などが終わった後に、フッ素コーティングをすることが多いです。このフッ素は小さいお子さまから大人の方まで、幅広く使用可能です。日々の歯磨きだけでは、虫歯を予防するのには不十分なため、3〜4か月に1回ほどのフッ素コーティングをおすすめしています。フッ素は高濃度であればあるほど、虫歯予防に効果的です。高濃度といっても安全基準に従った範囲内なので、間違って飲み込んでも健康面に問題はありません。
歯科医院でフッ素を塗ったら、約30分は飲食ができませんが、その後は通常通りに過ごすことができます。また、樹木から採れる糖であり虫歯予防になるキシリトール入りのガムなどを活用するのもよいでしょう。日々のセルフケアと共に、歯科医院でのクリーニングとフッ素コーティングを活用して、歯の健康を保ちましょう。