歯周病臨床研修会【リグロス】
日本がコロナ禍に襲われる少し前、
滋賀県大津市で行われた
日本歯周病学会近畿地区臨床研修会に
行って参りました。
大会テーマとして
『最新の歯周病学に学ぶ』
ということで
リグロスと侵襲性歯周炎が
メインの講演会でした。
大阪大学歯学部付属病院病院長、
日本歯周病学会理事長、
リグロス開発者であられます
村上伸也先生を始め関西地区で
有名な先生方の講演を聴く
良い機会となりました。
今回はリグロスについて
簡単に紹介していきたいと思います。
まずリグロスとは薬品名であり
歯周組織再生治療薬、要は歯周病により
失ってしまった骨を再生させるための物です。
村上先生を中心とする大阪大学を中心に
開発されてから3年、
保険診療としても導入され
歯周病学に大きな影響を与えた物で
あることに間違いありません。
成分としては細胞を増やす成長因子であり、
歯肉を切って深い位置に存在するプラーク・
歯石を取り除いた後吸収してしまった
骨の部分にリグロスを塗布、
歯を支えている歯周組織の再生を促します。
成長因子の作用により歯周病で破壊された
歯周組織の周囲にある細胞を増やし、
血管を作って細胞に栄養を送り込みます。
この作用により歯槽骨などの歯周組織が
再生されるというものです。
ただ欠点や注意点もありますので、
全てに適用できるわけではありません。
細胞自体を増殖させるため、
悪性腫瘍がある方、既往がある方は禁忌
リグロスを填入するフラップ手術を
保険で行うまで準備期間と回数がかかる
適応部位が限定される(骨の吸収具合による)
お掃除が上手に出来ている方に限る
興味がある方、質問のある方はお気軽に
当院歯科医師にお聞きください。
与野駅前 入江歯科医院