PG菌
PG菌って聞いたこと、ありますか?
ポルフィロモナス ジンジバリス
難しい横文字ですね。
『血液中のポルフィン鉄が好きな
歯肉に潜む細菌』
が直訳でしょうか。
血液を好む歯周病細菌ですね。
歯周病細菌には
実にたくさんの種類があります。
今回は、その中でも最強な菌の紹介です。
口腔内細菌が歯に付着し歯垢となり、
バイオフィルムが形成されると、
このバイオフィルム内でPG菌は悪さをします。
その結果、強い歯周病が起こります。
歯肉に出血があると、
このPG菌のエサとなる血液中の鉄が供給され、
活発化し歯肉ポケットの奥深くに侵入。
歯を支えている骨を
急激に溶かすようになります。
最近の研究で、
血液中に侵入したPG菌は全身に運ばれ
様々な臓器で疾患を引き起こす可能性が
指摘されてきています。
心臓、動脈、肝臓、胎盤、脳など
様々な臓器の病変部位でPG菌のDNAが
検出されています。
また、脳にPG菌が侵入すると
アルツハイマーの病変に似た変化が
生ずることがわかってきています。
PG菌と全身の病気の因果関係が次々と
明らかにされてきており、
要注意な細菌であることは間違いありません。
次回に続く
入江歯科医院(与野駅前)