親知らずとは?
「親知らず」
と聞くとみなさんはどんなことを
想像されますか?
痛い、腫れる、一番奥の歯
こんなところだと思います。
「親知らず」は通称であり、
正式名称は第三大臼歯、智歯などと呼ばれます。
そもそもなぜ、親知らずと呼ばれるのか?
諸説はあるみたいですが、
いくつかご紹介します。
①親が知らぬ頃に生える歯なので
親知らず説
これは昔の日本人の平均寿命に
関連しているとされる説です。
当時の日本人の平均寿命を考えると、
親知らずが生えてくるとされる
年齢になる頃には親が亡くなっていることも多く
こう呼ばれるようになったそうです。
➁他の歯と違い、親がいないから
親知らず説
他の永久歯は
基本的に乳歯の生え変わりとして
成長と共に口の中へ出てきます。
しかし親知らずに限っては先行して
生えている乳歯はなく、
生えてくる為こう呼ばれるようになった
という話です。
子どもの時に生えている乳歯を歯の親
と例えたユニークな言い回しですね。
➂親元を離れる年齢になったころに生えるから
親知らず説
これはこのままの通りですね。
ちなみに英語では親知らずをwisdom tooth
と呼びます。
直訳で、知恵の歯です。
大人になって分別がつくようになってから
生える、という意味だそうです。
最後に4つめの説。
これは私が考えたものですが
➃親(歯の主である私たち)が知らぬ間に
悪さをする歯なので親知らず説
親知らずは生え方によっては食事などに
機能しないばかりか、隣の歯を虫歯にして
しまったり、歯茎の下でばい菌をため込んで
炎症を起こすなど、
悪さをしていることが多々あります。
それなのに親知らずは一番奥にあり、
基本的には自分で見ることができません。
レントゲンを撮ったり、我々歯科医師、
歯科衛生士の目で直接見てみないと変化に
気づきにくい歯なのです。
全ての親知らずが抜かなくちゃいけない訳では
ないですし悪さをしていない可能性もあります。
このブログを読んで少しでも親知らずの状態が
気になった方はぜひ一度お越し下さい。
必ずしも抜くわけではないですが、
抜かないなりに親知らずとの付き合い方を
私たちと決めていきましょう。
また質問などあればスタッフにお声がけください。
与野駅前
入江歯科医院