ライフステージに応じたお口の健康管理 思春期編
思春期になると第2大臼歯、第3大臼歯(いわゆる親知らず)が
生えてきて永久歯が完全にそろう時期になります。
この時期はむし歯の初発だけでなく、再発や放置による重症化が
見られます。
女子の場合には女性ホルモンの分泌によって
ある種の歯周病菌の発育が促進され、思春期性の歯肉炎を
起こすことがあります。
そのため、この時期から重篤な歯周病に進行していく
可能性があるのです。
また、永久歯が生えそろう際に生じる噛み合わせの異常により、
一過性の顎関節症や不正咬合の重症化が起きたりするなど
様々なトラブルが起こりえるのです。
むし歯ができる原因にはお口の中の環境だけでなく、
生活リズムの乱れも関係してきます。どちらも改善されない限り、
繰り返し起きることや再発する恐れがあるので
日ごろの生活を見直してみてはいかがでしょうか?
また、この時期には若年性歯周炎といって急速に重症化する
歯周病にかかることがあります。
この歯周病は遺伝的関連があり、早期発見と専門的な治療が
必要となるので日頃から「かかりつけ歯科医院」で
定期健診をして行くとよいでしょう。
歯科衛生士 八島貴世