歯磨剤について(PART2)
みなさまこんにちは。
前回、歯磨剤には化粧品と医薬部外品があるということをお話しましたね。
今回も引き続き歯磨剤の使い方や、選ぶポイントをお話いたします。
☆歯磨剤の基本的な使い方☆
①歯ブラシの水気をよく切る
②歯ブラシの毛先の半分程度の量を取る
③毎食後、歯を磨く時に必ず使う
☆薬用成分が入っている歯磨剤の効果的な使用法☆
①1度何もつけずに磨き2度目は歯磨剤を塗りこむようにして磨く
②お口の中に薬用成分を残すために、おちょこ1杯程度(10~20ml)の水で1,2回ゆすぐ。
☆歯磨剤を選ぶポイント☆
①含まれている薬用成分
②歯磨剤のタイプ(ソフトペーストタイプ,フォームタイプ,ジェルタイプ・・・)
では、市販されている薬用成分入りの歯磨剤をいくつかご紹介します。
★虫歯予防や虫歯になりやすい方・・・
歯質を強くして虫歯を防ぐ(フッ化ナトリウム,モノフルオロリン酸ナトリウムなど)
→サンスター ドゥ
ライオン クリニカ
アース製薬 アクアフレッシュ
花王 クリアクリン
★虫歯・歯周病の治療をしている方・・・
虫歯・歯周病の原因菌を減らす(クロルヘキシジン,塩化ベンゼトニウムなど)
→ジェルコート(クロルヘキシジン)
→花王 クリアクリン
花王 ピュオーラ(塩化ベンゼトニウム)
★歯周病で歯肉の炎症(腫れ)が強い方・・・
炎症を抑える(トリクロ酸)
→ライオン デンターシステマ
ライオン PCクリニカ
コルゲート トータル(当院ではこちらをおすすめして販売もしております。現在、コルゲート トータルは市販されていませんのでご注意下さい。)
★歯肉炎で歯肉のはれが気になる方に・・・
血行をよくし、歯肉を引き締める(ビタミンE:別名トコフェロール)
→サンスター オーラ2
サンスター GUM
※歯肉炎は歯肉の腫れだけです。歯周病は歯肉が腫れて歯の周りの骨が溶かされている病気です。(歯医者さんで聞いてみてくださいね☆)
★知覚過敏が気になる方・・・(硝酸カリウム)
→アース製薬 シュミテクト
★虫歯・歯周病の原因となるプラーク分解酵素(デキストラナーゼ)
→ライオン クリニカ
など・・・ほんの一例ですが、このようなものが販売されておりました。
※フッ化物が含まれている歯磨剤に関しては、
特にお口の中で分散しやすいソフトペーストタイプのものが良いと言われています。
当院ではこのライオンからでているcheck-upをおすすめしています。
普通の歯磨剤はノズル(口)が広いので使用量は歯ブラシの毛先に半分程度にしていただきますがcheck-upやノズルが細い歯磨剤は歯ブラシに1列出して使います。
泡立ちのよい歯磨剤ではお口の中が泡でいっぱいになってしまい、磨く時間が短くなり磨き残しもでてきてしまうため、泡立ちの少ない低発泡性のものが良いでしょう。
低発泡性の歯磨剤にはジェルコートなどもあります。
ジェル状のものは研磨剤・発泡剤が含まれていないため長い時間磨くことができます。
このほかにもお子さまにはお口の中で広がりやすいフォーム状(泡状)のものが使用しやすいと思います。
また刺激の強い味の辛いものも早くゆすぎたくなってしまうため磨く時間が短くなるので注意です。
みなさまは普段お使いになっている歯磨剤にどのような成分が含まれているかご存知ですか?
次回お買いになる時に歯磨剤の裏に記載してある薬用成分を見てみて選ぶ参考にしてみてはいかがですか?
歯科衛生士 石原まりも