3種類のレントゲン
皆さんも歯科医院に行った際、
レントゲンを撮ってもらった経験が
あると思います。
中には「何度も撮るの?」と
疑問に思ったこともあるのでは
ないでしょうか。
今回は歯科医院にある
基本的なレントゲンについてお話していきます。
一般的な歯科医院には主に
3種類のレントゲンがあります。
①パノラマ
②デンタル
③CT
です。
①パノラマ
パノラマは顎全体の観察と把握に
適しているレントゲンです。
これ一枚で骨の中に埋まっている
親知らずも含めて、口の中にある歯の数を
知ることができますし、
顎の骨のなかにある病気や、
全体の特徴を捉えることができます。
また大きい虫歯もこのレントゲンで
察知できます。
②デンタル
パノラマではわからなかった
小さい虫歯や詰め物のずれ、
部分的な歯周病の進行具合などを
確認するのに適しているレントゲンです。
骨や金属など硬いものほど白く写り、
虫歯や根っこの先の炎症など骨が溶けて
空洞になっているとこは黒く写ります。
通常パノラマとデンタルの2つを
合わせて診断を行い、治療の計画を
立てていきます。
そして3つ目がCTです。
③CT
CTはわかりやすく言うと
3Dのレントゲン写真です。
①、②は2次元のレントゲン真なので
手前と奥の部分が重なって写ってしまいますが、
CTであれば歯や骨の幅・奥行、虫歯や
根っこの先の炎症の広がり方も立体的に
見ることができます。
親知らずを抜く際に下顎に通る
神経との位置関係をみたり、
インプラント(人工歯根)の治療の際に
骨の形を確認したり、根っこの治療の際に
根っこの向きを確認したりすることもできたりと
色々なことに活躍します。
一般的には親知らずを抜く際に
このCTを撮ることが多いかもしれません。
またの機会に記事に書こうと思いますが、
親知らずを抜く際、
特に下顎の場合はCTを撮るメリットは
大きいです。
最後になりますが、レントゲンと聞くと、
放射線のイメージから「悪影響はあるの?」
と思われている方もいらっしゃると思います。
下の図を見てください。
被曝量の比較になります。
デンタル:0.01mmsv
パノラマ:0.03mmsv
東京〜ニューヨーク間の飛行機での往復
:0.2mmsv
年間の自然放射線被曝
:1.5mmsv
人体に悪い影響が出るとされるのは
100mmsvからです。
こうやってみると一目瞭然ですね。
ほとんど0に近い被曝の影響を避けるために、
レントゲンを撮らず虫歯や顎の病気の発見が
遅れるのは良い選択とは思えません。
レントゲンの話はこれで以上になりますが、
やはり中にはなるべくレントゲン撮りたくないと
思う方もいらっしゃると思います。
当院へお越しの際、
そのような点で何かありましたらスタッフへ
お申し出ください。
与野駅前 入江歯科医院