インプラント手術が受けられない例について
欠損した歯を補うための治療の１つにインプラント治療があります。入れ歯やブリッジと同様に、すでに一般的な治療法といえるでしょう。ただし顎骨にインプラント体を埋入するインプラント治療では外科手術が必要になるため、場合によっては治療できない場合もありますので注意が必要です。具体的には持病がある方・妊娠中の方などが挙げられます。それぞれケースごとにご説明していきます。
まずは持病についてです。どういった病気や疾患が該当するかというと、糖尿病や腎疾患、高血圧、心疾患、骨粗しょう症などが挙げられます。これらの症状を患っている方、治療中の方の場合、インプラント治療をお断りするケースがあります。疾患等によって免疫力や抵抗力が低下していたり、骨がもろくなっていたりする場合には、インプラント手術を受けるのが難しいと考えられるためです。
ただし、患者さんのかかりつけの内科医や当院の歯科医師にご相談いただき、インプラント治療を行っても問題ないと診断された場合には手術が可能です。まずは医師や歯科医師へ相談してみることをお勧めします。
次に、妊娠中の方についてです。妊娠中のインプラント治療は不可能ではありませんが、避けたほうが無難とされます。手術や投薬、レントゲン撮影を行うため、母子の安全性を確保することを考えると、おすすめはできません。妊娠中は入れ歯などで対処し、産後または授乳期間終了後、体調が落ち着かれてからインプラント治療を開始されるのがよいでしょう。
続いて喫煙者の方です。手術であごの骨とインプラント体を結合させるには、血流の良さが重要となるのですが、喫煙しているとニコチンによって血管が収縮し血流が悪くなり結合を阻害します。また喫煙者は歯周病になりやすいため、インプラント治療後も注意が必要となります。口腔内の環境にもよりますので、まずは受診されてみるのが良いでしょう。そしてお身体のことも含め、できれば禁煙されることをお勧めします。
今回ご紹介した例に該当しない方でも、手術を伴うインプラント治療は実際に診察してみなければ受けられるか否か判断が難しい場合もございます。まずはインプラント治療無料説明会の参加や、個別カウンセリングにてご相談ください。