インプラント治療のリスクについて
インプラントは、非常に丈夫でメインテナンス次第で長持ちすること、自分の歯と同様に咀嚼できること、自然な見た目になることなど、さまざまなメリットがあります。しかしリスクがあるのも事実です。どんな人であっても、どんな歯科医院で治療を行ったとしても、インプラント治療のリスクはゼロではありません。
主なリスクは3つあり、1つめが「埋入したインプラントが固定されない」、2つめが「痛みやしびれなどの症状が長期間続く」、3つめが「人工歯がぐらつく、外れる」です。
インプラント治療では、インプラント体を埋入して顎骨と結合させて固定する必要があります。しっかり固定されれば自然の歯と同様の咀嚼力が回復するのですが、固定されないとうまく咀嚼できないうえ、脱落するおそれがあります。
インプラントが固定されない原因としては、インプラントの位置や角度、深度などが適切でないことや、ドリルによるオーバーヒートが考えられます。オーバーヒートとは、インプラント手術であごの骨に穴を開ける際、骨が火傷した状態になることです。その他、骨粗しょう症や糖尿病などの持病、喫煙により、元々周辺組織の状態が悪いことも「インプラントが固定されない」原因となるおそれがあります。
また、リスクの2つめとしてあげた「痛みやしびれなどの症状が長期間続く」場合です。治療直後にこれらの症状が出ることはありますが、長期間治まらないようであれば問題です。インプラントが適切に埋入されていないこと、あるいは細菌感染により炎症が起きていることを疑ったほうがよいでしょう。インプラント手術後に処方される痛み止めを服用しても痛みやしびれなどの症状が軽減されない、長期に渡り続いているといった場合には、早めに歯科医院に受診されることをお勧めします。
最後のリスクとして、「人工歯がぐらつく、外れる」ことが挙げられます。その要因としては、嚙み合わせの調整が適切でないことや、アバットメントの締め付けが不十分なこと、歯ぎしりの強い方などが考えられます。不適合な嚙み合わせだと、人工歯に負担がかかり破損することがあります。また人工歯を固定するアバットメントの締め付けが緩いとぐらつきやすくなります。いずれの場合も最終的に外れてしまうことがあるので注意が必要です。このようなリスクはゼロではないものの、歯科医院選びや定期的なメインテナンスを適切に行うことで軽減されます。
当院ではインプラント専門医がしっかり対応いたしますのでご安心ください。また、不明な点などございましたらインプラント治療無料説明会にぜひご参加ください。